FXチャートに活用できる!ダウ理論とは

レシンソン
レシンソン

ダウ理論?って何だう?

エフ・X
エフ・X

・・・ダウ理論ってのはアメリカの証券アナリスト、チャールズ・ダウ氏が提唱した理論で

チャートを分析する基本となる6つの法則のことだよ!

レシンソン
レシンソン

理論だとか法則だとかそういうの多いなあ!

エフ・X
エフ・X

もともとは株式投資を前提とした理論なんだけどね、

しっかりと理解すればFX取引にも活かせることができるんだ!

目次

    基本原則① 価格はすべての事象を織り込む

    レシンソン
    レシンソン

    なにいってだこいつ 日本語でおK

    エフ・X
    エフ・X

    まあまあ、思考放棄しないで!つまりはね・・

    「価格はすべての事象を織り込む」というのは、ファンダメンタルズ分析の指標となる、あらゆる事象が相場に影響を与えている、という意味だよ!
    ざっくり言えば「チャートが全てなんよ」と言い換えることもできるんだ、チャートは重要であるということを提唱しているんだよ!

    レシンソン
    レシンソン

    至極当たり前のことをさも重要なことのように言ってるだけじゃねえか

    エフ・X
    エフ・X

    そうともとれるんだけど、ファンダメンタルズの要因がはたらいた結果チャートが変動しているから

    分析するよりもチャートを見た方が早いって解釈なんだ。取引をするタイミングはシビアだから

    「経済指標発表された!よしチャートを見よう」と「チャートが変動した!経済指標が発表されたんだな!」を比較すると後者の方が早く動けるよね?  あとグズグズ言わない!

    レシンソン
    レシンソン

    ごめんて

    基本原則② トレンドには3種類ある

    レシンソン
    レシンソン

    ん?「FXチャートで相場の方向性を把握!トレンドについて」でやった上昇トレンドとか下降トレンドのことか?

    エフ・X
    エフ・X

    それもトレンドで間違いないんだけど、ここで定義つけられているのは違ったものなんだ。
    ざっくりとトレンド曲線で表すからそれに則って説明していくよ!

    エフ・X
    エフ・X

    相場にはまず、長期トレンドという大きな基軸が存在するんだ。
    その調整局面として中期トレンドが存在し、さらにはその中期トレンドの調整局面として短期トレンドが存在する・・っていう理論だよ!

    長期トレンド(主要トレンド)

    エフ・X
    エフ・X

    長期トレンドというのは、1年~数年続く長~いトレンドのことだよ!主要トレンドともいうよ!
    ポジショントレードで長期的な取引をする場合に、この長期トレンドでの値動きをいかに分析できるかカギとなるんだ!

    レシンソン
    レシンソン

    不規則じゃなく、長期的な観点でみるとちゃんとトレンドが形成されてるってことか

    エフ・X
    エフ・X

    そういうことだね!過去のチャートなんかを確認すればある一定の度合で長期的なトレンドが形成されてることがわかるよ!

    中期トレンド(二次トレンド)

    エフ・X
    エフ・X

    中期トレンドというのはは数週間~数か月続く、ちょびっと長めのトレンドのことだよ!
    長期トレンドとは逆方向に動くことがあったり、反発して長期トレンドの波に戻るトレンドを形成していくこともあるんだ。

    レシンソン
    レシンソン

    長期トレンドラインを基軸として考えればどのあたりで反発するか大方予想はつくってことか?

    エフ・X
    エフ・X

    この理論に当て込めればそういうことになるんだけどね。
    ただ長期目線で大局を見るってのはそう簡単じゃないから注意しようね!

    短期トレンド(小トレンド)

    エフ・X
    エフ・X

    短期トレンドというのは、数時間~数週間続くトレンドのことだよ!
    突発的に変動しやすいから中期を軸として予想するのはちょっと難しいかなあ。

    レシンソン
    レシンソン

    むう・・たしかに短期取引なら中期トレンドの中の短期線の反発を予想するよりもその時のサポートラインやレジスタンスラインで見定めた方がいいってことか

    金融増太
    金融増太

    まあ100%そうなるって保証はないからね。

    ただこの3つのトレンドラインが同じ方向に向けば、そこは絶好のエントリーポイントになるんだよ!

    基本原則③ トレンドは3段階からなる

    エフ・X
    エフ・X

    基本原則②で「トレンドには3種類ある」と話をしたんだけど
    この基本原則③は各々のトレンド自体が3つの段階(期間)に分かれているという解釈なんだ。
    3つの段階っていうのは「先行期」「追随期」「利食い期」に区分されて、こうした3つの段階が生じるのは、買い手や売り手の動向によるものとされているためなんだ。

    ダウ理論の原文ママだと「主要トレンド」となっているんだけど「長期トレンド」に当てはめるわけではなく、どのトレンド期間もこの原則が当てはまるんだ

    先行期

    エフ・X
    エフ・X

    まず先行期ね。先行期というのは市場価格が下落したときに投資家が、「底値(ある一定期間についた相場の一番低い価格)買い」をする時期のことを指すんだ。
    価格は下落しているか底値圏で上下していて、トレンドが終わったのか?一時的な逆行ではないか?と色々と憶測が飛び交って投資家としてはエントリーを渋る期間って言われているんだよ!

    レシンソン
    レシンソン

    先行投資をするか迷いどころってところなんだな?デキるやつはこういうとこで速めに買うのか

    エフ・X
    エフ・X

    そうだね、そこまで大きく波が変動するわけでもないから初心者には難しいかな?

    追随期

    エフ・X
    エフ・X

    次は追随期ね。追随期というのは先行期を経て、トレンド発生を予想しやすくなるタイミングなんだ!
    多くの投資家がこの期間でエントリーし始めるから値動きも活発化しトレンドに勢いが出てくるよ!

    レシンソン
    レシンソン

    ここらへんで大きく勢いが出るから買いのサインとしてはわかりやすいな

    エフ・X
    エフ・X

    そうだね!初心者にとってのエントリーポイントとしてはわかりやすい期間かな?

    利食い期

    エフ・X
    エフ・X

    最後は利食い期ね。利食い期といのは追随期を経て投資が過熱化して、利確ポイントとして多くの投資家が取引をする期間のことだよ!
    トレンドの終点として観測されることもあるから、逆張りの注文も発生するポイントとも言えるね!

    レシンソン
    レシンソン

    逆張り・・買いから売りに転じるってわけか

    エフ・X
    エフ・X

    そうだね!それに先行期や追随期に買った層にとっては絶好の利益確定ポイントとなるんだ。

    注意しなきゃいけないのはトレンドが反転するサインでもあるからこの期間でのエントリーには充分注意してね!

    基本原則④ 平均は相互に確認されなければならない

    レシンソン
    レシンソン

    ???・・・・???・・・www・・・・???????

    エフ・X
    エフ・X

    直訳するとこういう文言になっちゃうんだよ!ちゃんと説明するから混乱しないで!!!

    もともとダウ理論ってのは「株式の相場」から生まれた分析手法なんだよ。
    当時、工業の好不調がそれら工業製品を輸送する鉄道業の経営にも影響を及ぼしたんだ。
    そこから導き出されらことがこの基本原則で、

    ある「1つの会社の業績」よりも、それに連なる「複数の会社の業績」を平均化して株価を見た方が信頼性があるっていう解釈なんだ。


    これをFXに当てはめるとするよ!
    ある通貨ペアでトレンドが発生した際に、関連性の高い通貨ペアなどで同じようなトレンドが確認できれば、それは根拠のある信頼性の高いトレンドということになるんだ!

    レシンソン
    レシンソン

    うーん・・?

    つまり「ドル/円」で取引するときは関連性の高い「ドル/ユーロ」や「ユーロ/円」にも注視しろってことか?

    エフ・X
    エフ・X

    そういうことだね!

    勿論勉強にもなるから自分が取引する通貨ペア以外の主要通貨ペアの変動のチェックは欠かさないってのは大事なことなんだけどね!

    つまり「相場は複数の市場で影響しあう」ってダウ氏は言ってるんだよ。

    レシンソン
    レシンソン

    だったら最初からそう言えや、ダウ公が!!!

    エフ・X
    エフ・X

    コラコラコラ~~~ッ!先人へのリスペクトは大事にね!

    基本原則⑤ トレンドは出来高でも確認されなければいけない

    レシンソン
    レシンソン

    なるほどね!よし次行こう!

    エフ・X
    エフ・X

    (考えることを放棄している・・)

    言いたいことはわかるけどちゃんと聞いて!

    ダウ氏は株式市場で相場が上昇している局面で「出来高」は伴われているのか、ってことに着目したんだ。
    この場合の「出来高」は取引の総量のことで、この総量が多ければ多いほど値動きに影響されるという理論なんだよ。

    FXに置き換えると、トレンドが強くなるのは出来高(取引量)が多くなるから、という解釈になるんだ。
    たとえば出来高(取引量)とトレンドの勢いが伴っていないのは、「買い手が多い」ってわけじゃなく
    「売り手が少ない」ってだけで相対的に買い手が多くなっているだけなんだ。
    そいうときはあまり信頼性のあるトレンドとは言えないから注意してね!ってこと!

    レシンソン
    レシンソン

    言わんとしてることはわかった、ただその「出来高(取引総量)」を確実に確認する手段なんてあんのか?

    エフ・X
    エフ・X

    実はね・・無いんだよ!!!!!!

    レシンソン
    レシンソン

    無いんだよ!!!!!

    じゃねーんだよ!!無いのかよ!

    エフ・X
    エフ・X

    この理論はFXに応用するのが難しいといわれていて・・

    理由として、株式は日本でいえば東京証券取引所のようにひとつの場所で取引を行うから取引総量をリアルタイムで確認できるんだけど、FXは世界中の銀行や証券会社の相対取引によって成り立っているからそれぞれの総量を同時刻に正確に集計することってのが困難なんだよね!
    だからあんまりこの理論はFXには使えないんだ!

    レシンソン
    レシンソン

    応用できないのにつらつらと長い説明しやがって・・

    エフ・X
    エフ・X

    ごめんて

    基本原則⑥ トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する

    レシンソン
    レシンソン

    急にわかりやすい表現になったなあ!!

    エフ・X
    エフ・X

    そうだね!そのまんまFXに応用できる理論だよ!ここでも簡潔に説明するけど
    「FXチャートの基礎知識 トレンド」でトレンドの定義を確認しておくことをおススメするよ!

    んで、トレンドの定義は
    高値を更新し、安値が切り上がる動きが上昇トレンド
    安値を更新し、高値が切り下がる動きが下降トレンド
    なんだけどこのパターンが崩れたらトレンドが反転するシグナルとなる考え方がこの理論に最も当てはめやすいとされているよ!

    レシンソン
    レシンソン

    サポートラインレジスタンスラインでのシグナルに通ずるものがあるな、というかまんまそれか

    エフ・X
    エフ・X

    そうだね!だからこの理論はFXに一番応用できるといわれているんだよ!
    トレンド中に価格が反転するケースはもちろんあるんだけどそれはたいてい中期トレンドや短期トレンドで起こるもので、長期トレンドでみるとちゃんと継続しているケースが多いんだ!
    だからこそ大きなトレンドは余程のことが無い限りこの理論に当てはめられるんだよ!

    まとめ

    エフ・X
    エフ・X

    以上がダウ理論の基本原則だよ!

    学んでみてどうだった?江布江クン!

    レシンソン
    レシンソン

    なんつうか、今まで学んできたことを踏まえると基本中の基本というか・・・まあでも
    基本だからこそ抑えておけばなんとかなるって安心感は確かにあるなあ

    エフ・X
    エフ・X

    そうだね!だからといって基本原則①のように最初からファンダメンタルズ分析を放棄するとかではなく、

    あくまで手法のひとつとして捉えておくことが大事だよ!
    あとはレンジ相場だとダウ理論の応用は難しいからこれだけに頼らないようにしないとね!
    あまり過信しすぎないように気を付けてね!
    ということで今回はここまで!