
フィボナッチ?なにそれおいしいの

フィボナッチっていうのはイタリアの数学者レオナルド・フィボナッチが発見したとされる数列や比率のことだよ!まずはそれがどんなものか説明していくよ!
そのあとにそれを使った、トレンド系でもオシレータ系でもない新しい種類の分析手法を紹介していくよ!
フィボナッチ数列とは

フィボナッチ数列とは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が発見した数列だよ!
その数列、というか式は特殊なものでたとえば
最初の項をa1=1、第2項をa2=1とどちらも1とするじゃん?
そうすると第3の項以降は前の2つを足した数(和)になって・・
つまりan+1=an+an-1(n=2、3、4、5・・・)ってなって
1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233・・・って永久的に続く数列のことだよ!

はえ~、すげえな・・ん・・?なんか習った記憶あるぞ?

そうだね、高校の数学だと「三項間型漸化式」という名称で習うことが多いかな?
FXで活用する場合はわざわざ計算する必要はないんだけど、根底にはこのような法則に則っているということを頭に叩き込んでおくことが大事だよ!
フィボナッチ比率とは

フィボナッチ比率というのはは、フィボナッチ数列と同じくレオナルド・フィボナッチが発見した
フィボナッチ数列を用いた比率のことだよ!
たとえばある項を次の項で割る、いわゆる
an÷an+1という数式でそれぞれ割っていくと0.618という一定の比率に到達するんだ!
1 ÷ 1 = 1 1 ÷ 2 = 0.5 2 ÷ 3 = 0.67 3 ÷ 5 = 0.6 5 ÷ 8 = 0.625 8 ÷ 13 = 0.615
13 ÷ 21 = 0.619 21 ÷ 34 = 0.618 34 ÷ 55 = 0.618 55 ÷ 89 = 0.618・・・
ってね!

ん・・?これも習ったなあ、

じゃあ次は、ある項を前の項で割ってみようか!
an÷an-1という数式になって1 ÷ 1 = 1 2 ÷ 1 = 2.0 3 ÷ 2 = 1.5 5 ÷ 3 = 1.667 8 ÷ 5 = 1.6 13 ÷ 8 = 1.625
21 ÷ 13 = 1.615 34 ÷ 21 = 1.619 55 ÷ 34 = 1.618 89 ÷ 55 = 1.618・・
どうだい?

今度は1.618の比率で一定化してな

そうだね!この一定の比率をFXに用いたテクニカル分析をこれから説明していくよ!
フィボナッチを用いたテクニカル分析

しかしよくこんなこと思いつくよな、先人の知の凄さよ

そうだね!それも数種類あるから説明していくね!
数列や比率自体を駆使して自分の頭で算出する、とかそこまでアタマを使う必要はないから難しく考えないでね!
フィボナッチ・リトレースメント

フィボナッチ・リトレースメントとは、フィボナッチ比率を用いた代表的なテクニカル指標だよ。
トレンド相場における反発などのポイントを見極めるのに使われていて使用頻度の高さから
MT4のツールバーにもデフォルトで配置されているからね!

具体的にどういうときに使うんだ?

そうだねえ、説明のとおり例えば上昇トレンド中に価格が下がった時にどこまで下がるか、
下降トレンド中に価格が上がった時どこまで上がるか、といったものを予測するときに使用するよ!
MT4などでフィボナッチ・リトレースメントを使用する場合、任意の高値、安値を選択すると自動で
0%、23.6%、38.2%、50%、61.8%、100%と、フィボナッチ比率に基づいたラインが描画されるんだ!
チャートの分析で主に注目されるフィボナッチ比率が下の3つだよ!
① 23.6%(0.236)
① 38.2%(0.382)
② 61.8%(0.618)
この3つのラインがサポートラインやレジスタンスラインになるといわれているんだ!

移動平均線なんかもそうだけど、なんでもサポートラインやレジスタンスラインになったりすんだな

そうだね!相場の押し目や戻りを予測するのに用いられるサポートラインやレジスタンスラインは
このフィボナッチ・リトレースメントと相性が抜群なんだよ!


たとえばこの画像なんだけど、上昇トレンドの方の注目すべき3つの比率箇所が調整局面になっているのはわかるかい?

マジやんけ・・どうなっとるんやフィボナッチ・・!

まあ実際はそれを超えて反発したり戻ったりすることもあるから絶対的な信頼を置くってのはやめておいた方がいいよ!それはどのテクニカル指標にも言えることだけどね!
フィボナッチを使ったテクニカル指標はまだあるけど今回はここまでにしておこう!
次は「フィボナッチを使った分析手法②」で会おうね!